笑説は事実より喜なり

笑説家 ヤマウチツヨシ/岡本太郎氏の『用心深く、いや臆病に今までの使い古されたパターンをなぞって何になるか』という言葉に感銘を受け、使い古されてないパターンのブログはじめました。

【新3大】本田裕人の掟破りな不可解ジャッジ①

 

こんにちわ。

夕方のニュースで流れていた百貨店の年始初売り映像で、最高のスタートダッシュを切り、他をまったく寄せ付けない貫録の走りをみせていた女性が中学の同級生だったので複雑な気持ちになった、僕です。

さて今回は、怒り新党の「新・3大○○調査隊」風に友人を紹介したいと思います。

3部構成となりますので、是非この「自由人な友人」を多くの方に知っていただきたいと思っております。

 

怒り新党のナレーションを脳内再生してご覧ください※

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【新3大】本田裕人の掟破りな不可解ジャッジ①

 

『まるで少林サッカー!ピッチとリングを間違えている!』(試合中のサッカー少年)

 

まず有権者に訴えたいのは、この「本田裕人」という人物、熊本はおろか日本のアマチュアボクシング関係者では知らない人がいないほどの “超”がつく有名人であるということ!

高校時代には、インターハイ2連覇を含む4冠を達成。

その後、進学したボクシング名門大学・日本体育大学では全日本選手権&国体連覇など、まさにアマチュアボクシング界きってのスーパースターだった人物なのであります。

その戦歴も凄まじく、年末に惜しくも世界3階級を逃しましたが、今なお絶大な人気を誇る元世界王者・八重樫東とは同い年の同期。

 

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大学時代に幾度となく死闘を演じてきた二人の対戦成績は、あの八重樫を相手に「60-55」などのフルボッコで勝った試合が二回もあるほどの無双っぷり!

らには元世界王者・清水智信とも幾度も対戦。

 

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東農大全盛期時代のひと学年上の先輩である清水に対しても4戦4勝。

本田の当時の強さを語るエピソードは数えればきりがないほど。

まさに百戦錬磨の戦績を残しているのであります。

 

もし本当にプロのリングに立つことを目指していれば、世界チャンピオンになっていても不思議ではなかった男。

しかし、大学を卒業した彼が選んだ進むべき道。

それは"プロのリング"に立つことではなく"教壇"に立つこと。

つまりプロボクサーではなく「教師」になる夢を選んだのであります。

 

故郷・熊本に帰り見事その夢を叶えた本田は現在、現役バリバリの教師として大活躍。

やりがいのある教師生活、そして素晴らしい妻子にも恵まれ、誰もが羨む順風満帆な生活を送っていましたが、ここでひとつだけ予期せぬ出来事が起こったのであります!

 

それは、全然得意じゃないスポーツ「サッカー部の顧問」にさせられてしまったということ!

 

ボクシング界では伝説だった男もサッカーになると話は別!

不得意どころかルールもあまり知らないのであります!

その当時、「オフサイドトラップ」を「奥さんとトランプ」と勘違いしていたほど。

そんなハートフルな心温まる家族風景は、ピッチ上で起こり得るはずないのであります!

さらに災いしたことは、自分の名字が「ホンダ」。

生徒が勝手に脳内転換で"サッカー上手い先生"と勘違いされる紛らわしい名前の持ち主。

もう始めっから、めちゃくちゃハードルが高いのであります!

 

しかし、本田を舐めてもらっちゃー困る。

なぜならば、本田は「ボクシングの天才」である前に「努力の天才」であるということ!

ここから必死の猛勉強を始め、オフサイドのみならず、サッカー専門用語からルールに至るまでそのすべてをわずか短期間で習得。

さらに「アマチュア審判」としてのライセンス資格までスピード取得し、もうユーキャンのオファーがいつ届いてもおかしくない状況!

そんな吸収力は誰にも負けないスポンジ本田に、ここで新たな問題が発生します。

 

それは、なかなかピッチで審判を務める機会を与えられずにいたこと

 

せっかく取った資格だから試合に出たい!

彼の夢は、いつのまにか「審判としてピッチに立つ」ことに変わっていたのです。

個人競技出身ということも重なり、試合には必ず出ていた男にとってこれほどの苦痛なことはありませんでした。

 

そんな悔しさを滲ませていたある日、本田がピッチに登場する機会は突然やってきました。

練習試合の当日、審判を務めるはずだった人間が病に倒れたため、代役として待望の緊急オファー!

ここで満を持して、本田△がついに初登場するのであります!

 

夢は必ず叶うということを証明してくれる体現者、

ドリームズカムトゥルー本田なのであります!

 

その記念すべきデビュー戦。

それは【顧問の中学サッカー部 vs サッカークラブチーム】の練習試合。

 

そうです!

 

なんと相手チームは"学校の部活動"ではなく、本気の人間ばかりが集まった"強豪クラブチーム"との練習試合だったのであります!

向こうはわざわざ高い月謝を払い、有能なコーチが指導している本気の子供が集まったクラブチーム!

かたや入会費無料、月々のお支払い無料。

挙句の果てに顧問は無能の本田△が率いる中学サッカー部!

練習試合とはいえ、生徒よりもサッカーを知らない顧問が指揮を執る我がチームの「史上最大の下剋上をピッチの中で見届けたい!

 

そしてその期待感と共に感じた一筋の不安。

その思いとは裏腹に無情にも時計の針は進んでいく。

気持ちの整理がつかないまま、いよいよ試合開始の時間がやってきました!

気がつけばピッチの中央にいた審判本田。

一心不乱に笛を鳴らして、いざキックオフ!

 

そして、この日の審判本田のデビュー戦は、まさに両チーム死力を尽くした壮絶な打ち合いになるとは誰も予想できなかったのであります!

 

試合開始早々、顧問のチームの選手が激しいスライディング!

クラブチームの選手が倒れこみますが審判の笛は鳴りません、プレイは続行!

その数分後、今度はクラブチームの選手が激しい接触プレー!

顧問のチームの選手が吹っ飛ばされ、報復行為とも思われるほどの危険なプレーに見えましたが、ここでも審判の笛は鳴らずノーファールの判定!

 

そんな光景が幾度となく繰り返され、次第に辺りがざわつき始めたのであります。

 

 

 

 

『笛、鳴らなくね?』

 

 

 

そうです!

 

 

審判本田はどんな接触プレーがあっても、まったく笛を吹かないのであります!

 

 

倒れても流す!

 

寄せても流す!

 

削っても流す!

 

何をやってもノーファール!

 

フィジカル云々オーバーリアクション云々じゃない。

 

ただ単に、何をやってもノーファール!!

 

「まさかこいつ試合中に笛を無くしたんじゃね?」とピッチ上の全選手が疑問に感じ、皆で足元に目を配るほどのノーファールの嵐 !

「もうこの際、嵐に"NO FOUL~君は悪くない~"って失恋ソング出してほしくね?」とピッチ上の全選手が希望を感じ、皆でジャニオタにCD配るほどの嵐のノーファール!

 

それはまさに地獄絵図、少林サッカーさながらなのであります!

 

 

しかし審判のジャッジは絶対。

 

そんな審判のあまりの無能っぷりに見兼ねて、超本気で怒っている人が現れたのです!

 

そう、それはクラブチームの監督!

 

プレーが中断した際に審判を呼び、激しい抗議が始まるのです!

鬼の権幕で身振り手振りを交えて、ここぞとばかりの猛抗議!

マラドーナを彷彿とさせる激しい抗議なのであります!

感情が高ぶりすぎたマラドーナは、ここでおもわず退場になり兼ねないような激しい罵声を審判本田に浴びせてしまったのです!

 

それを冷静な顔でじっと聞き入る審判本田。

 

そしてふと我に返ったクラブチームの監督。

 

「やばい!言い過ぎた!」という表情がみるみるうちに伝わってきます!

 

するとここまで監督の言い分を黙って聞き入っていた審判本田が、ついに動き出したのであります。

 

全選手一同が息を飲んだその瞬間、審判が取った行動。

 

それは、両手を斜め下に突き出し、掌を上に向けたのであります。

 

 

 

 

そうです!

 

 

 

これもまたノーファァーール!!!

 

 

 

相手監督の激しい罵声に対してもノーファール!!!

 

 

 

流しました!

 

プレイ続行です!

 

 

そうです!

 

 

 

審判本田の「掌上向き」はア・イ・シ・テ・ルのサイン!

 

 

誰にも裁きを与えない平和の象徴なのであります!

 

「奥さんとトランプ」と間違えていたのも納得のハートフルジャッジ。

その表情はドリカムの中村氏と見間違えるほど!

笑ってるとも寝てるともとれるやさしいキスをした表情なのであります。

もし「審判・本田」が「裁判官・本田」だったならば、この国は間違いなく滅びてしまうことでしょう。

しかし、ここは法廷ではない。

サッカー場、しかも練習試合!

だからこそ許されるのであります。

 

のちに本田はこう語るのです。

「あの時、笛を忘れたのか?そんな訳ないじゃないか。初めての審判で緊張しちゃってどこからファールなのか判断できなかったんだよ。まぁ結果として、俺の“天国のジャッジ”が“地獄のピッチ”に変えてしまったけどね。」

 

リングの上では顔色ひとつ変えずに、数えきれないほどの人間をど突きまわしてきた本田は「氷の皇帝」とも呼ばれ、感情を持たないと人間だと罵られることもありました。

しかし、そんな本田もやはり「人の子」。

緊張してアガってしまうことだってあるのです。

 

きっと何年経っても

こうして変わらぬ気持ちを

持っていられるのも本田だから

 

あの地獄絵図もまた、明るい未来予想図へ―。

 

この試合を【新3大】本田裕人の掟破りな不可解ジャッジのひとつとさせていただきます。

ご清聴、ありがとうございました。

 

まだまだ序章の第一部だ!

 

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