笑説は事実より喜なり

笑説家 ヤマウチツヨシ/岡本太郎氏の『用心深く、いや臆病に今までの使い古されたパターンをなぞって何になるか』という言葉に感銘を受け、使い古されてないパターンのブログはじめました。

【新3大】本田裕人の掟破りな不可解ジャッジ②

 

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こんにちわ。

温泉施設のサウナで格闘技や駅伝中継がテレビで流れていると、気がつけば皆がライバルとなり戦いが始まるが、安定の準決勝敗退の、僕です。

さて今回は激動の第二章。

本当のアイツの恐ろしさは、まだあんなものじゃない。

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【新3大】本田裕人の掟破りな不可解ジャッジ②

 

『ちゃんとルールブック読んだか?それキセキじゃねーか!』(マンオブザマッチに選ばれたサッカー少年)

 

まず有権者の皆さまにお伝えしたいのは、少年サッカーにはグリーンカード(Green Card)と呼ばれる“フェアプレー”に対して出されるちょっぴり嬉しいカードがあるということ!

 

このグリーンカードについてピンとこない方のためにご説明をさせていただきます。

これは日本サッカー協会“フェアプレー”を推進するために導入しているカードで、審判が「フェアプレー精神を発揮した選手」に対して提示するカードのこと。

 

提示例としては、

・ケガをした選手への思いやり

・意図していないファウルプレーの際の謝罪や握手

・自チームのボールが境界線から出た時などに自己申告する行為

・問題となる行動を起こしそうな味方選手を抑制する行為を示した選手

 

などにこのグリーンカードは提示されるのであります。

 

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つまりイエローカードやレッドカードなどのペナルティーカードとは違い、提示された選手はちょっぴり嬉しくなれる素敵なカード!

さらに審判は選手へのグリーンカード提示の際に簡単な状況説明、褒めること、ポジティブなアクション(笑いかける、キッズならば頭を撫でるなど)をすることも求められています。

 

皆さん、もうお気づきでしょうか?

 

そうです!

 

ファールをとらない「Mr.アイシテルのハンドサイン」こと審判本田にとって、まさにうってつけのカードなのであります!

 

審判としてなかなか結果を残せずに思い悩んでいた本田は、いつからか審判として試合に出場する機会を失っていました。

そんなある日、何気なくルールブックを読み返していた時にグリーンカードについて記されたページを発見したのであります。

その瞬間、本田の瞳からは大粒の涙がこぼれ落ちました。

 

 

「なんで3ページ目に書いてあるルール読んでなかったんだ…」

 

 

自分の情けなさに自然とこぼれ落ちた大粒の涙。

それと同時に感じたこの運命の出会い。

このグリーンカードとの出会いが、後の本田のサッカー人生を大きく変えていくのであります。

 

翌日にはインターネットですぐさま購入。

数日後に届いたメール便から素早くグリーンカードを取り出した途端、激しく湧き上がってきた謎の生命力と抑えきれないこの感情。

そして忘れかけていた情熱。

 

「そうだ!俺は審判として試合に出たいんだった!」

 

もうとにかく試合がしたい!

 

カードを出したい!

 

安西先生、バスケがしたい!

 

それはまさに、水を得た魚!

 

鬼に金棒、三井に安西!

 

河田は鯛で赤木は鰈!

 

泥にまみれろ審判本田に緑札なのであります!

 

 

その日を境に彼は華麗に舞い始めました。

職員室でシャドーボクシングならぬ「シャドーカード提示」に明け暮れる毎日。

来る日も来る日も他の職員の前まで小走りで近づいていき、カードを提示するのであります。

 

 

はっきりいって大迷惑!

 

 

職員一同、どういうリアクションを取ればいいのかすらわからない!

教師なのに答えがわからない事があるなんて。

これはどうにかしなければと本田不在の時に緊急職員会議がスタートしました。

そこで出た結論、それは「とりあえず審判させてやれ!」でありました。

そんな職員一同の熱い猛プッシュによって、ついに本田が審判として復帰する機会が与えられたのであります!

その試合は、U-12以下の選手の大会。

 

さぁいよいよ借りを返す日がやってきた。

「やられたらやり返す!」こと倍返しの半沢本田はピッチ中央にて不敵な笑み。

何やら試合が始まるのを今か今かと待ち構える様子。

それもそのはず、今までの審判本田とはわけが違う。

自信に満ち溢れた表情で笛を鳴らして、いざキックオフ!

 

そしてこの日の審判本田は、実はとんでもない勘違いをしていることに、この時は誰も知る由はなかったのであります!

 

試合は大方の予想をいい意味で裏切る、審判本田の見事な裁きっぷりによってゲームは進行。

流石の審判本田、確実に成長を遂げているのであります!

 

しかし、ドラマは突然やってきました。

前半終了間際、クラブチームに絶好のチャンスが訪れました。

ペナルティエリア付近でのフリーキックのチャンス。

ここで審判本田はキッカーに詰め寄って、こう尋ねました。

 

「PKは与えらんねーけど関節フリーキック直接フリーキックどっちがえーや?」

 

 

まさかの選べる2タイプ!

本来ならば審判が指示しなければならないことを、なんとキッカーの希望するフリーキックを与えるという得意のハートフルジャッジ!

 

戸惑う少年は「じゃ、じゃあ直接で・・」と告げると、審判本田は笑顔で両掌を上向きにして差し出しました。

 

伝家の宝刀ア・イ・シ・テ・ルのサイン。

 

少年の心をグッと掴んだ審判本田。

そして少年はボールをセットしたスタンバイ完了。

 

ボール地点から数歩下がり、助走をつけて左足を一気に振り抜く!

そのボールは美しい弧を描き、ゴール右隅へと見事に突き刺さりました!

 

まさにスーパーゴ―ル!!

 

スーパーゴールを決めた少年に集まってくるチームメイト。

飛び交う歓喜のハイタッチの中、少年は少し離れたところでコチラを見ていた審判本田と目が合いました。

そこで当然の如く“I love youのsign”を出し続けている審判本田に、少年は少し戸惑いつつも軽くお辞儀。

そして自陣に戻るためにチームメイトと走り出しました。

 

すると突然、審判本田が小走りでその選手を追いかけはじめたのであります!

あっという間に少年の目の前に到着!

 

一体何が起きたのか?

 

まさか今のゴールは「フリーキックを選ばせたから無効だ!」と言われるんじゃないかと怯える少年。

全選手一同、息を飲んだその瞬間、審判が取った行動。

 

それは、左胸ポケットからカードを取り出し、

右腕を天に掲げ、

静かに、そして力強くこう言ったのであります。

 

 

 

 

 

 

グリーンカードです」 

 

 

 

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まさかのGReeeeNカーーーード!!

 

 

 

明日

今日よりも

好きになれるカーーーード!!

 

 

アリガトウやアイシテルじゃまだ足りなかった。

 

せめて言わせて「グリーンカードです」と。

 

 

しかし、全く状況がわからないピッチ上の全選手。

それもそのはず、本来「グリーンカード」は冒頭で述べたように“フェアプレー”に対して提示されるうれしいカード。

今回の場合、謎のグリーンカード提示なのであります。

 

ということは・・・そうです!

 

審判本田は"フェアプレー"と"ファインプレー"を勘違いしていたのです!

 

 

かっこいいゴールが決まれば出す、出す、出す!

 

ピッチ上の全選手が「こいつ意味はき違えているよね?」と気づいたのですが触れられません。

 

まさに「韓流」をずっと「カンリュウ」と呼んでる上司にツッコめない状況と同じ。

 

それはハンリュウだぞ!グリーンカードはフェアプレーだぞ!

と言いたくてもいえない目下の気持ち。

なぜならばこのピッチ上、いやこのピッチ城を支配しているのは、王様本田なのだから。

 

そしてここに「裸の王様」が誕生したキセキの瞬間でもありました。

 

この試合を【新3大】本田裕人の掟破りな不可解ジャッジのひとつとさせていただきます。

ご清聴、ありがとうございました。

 

数々の武勇伝を持つ審判本田伝説もいよいよ次で完結!

 

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